２chが好きな言い訳を、偉そうにしてみた。(2016.04.29)

その昔、私は本をよく読んでいた。
SF、冒険物など、想像力を掻き立てられた。

他には、新聞も読んだ。
様々な情報が欲しかった。

活字に飢えていたのかもしれない。

情報に対する欲望は、本屋新聞からパソコン通信へと場所を移した。

9600kbpsのスピードで、広大な情報の海へと漕ぎだした。
そこには情報とは無縁のノイズもあったが、それを含めてワクワクした。

テキスト（活字）だけで存在する情報は、想像力を掻き立ててくれ、処理しきれないほどの情報を溜め込んでいった。

時代は、テキスト以外の豊かな表現力を持つ、インターネットへと、その舞台を変えていった。

その豊かな表現力は魅力的ではあったが、やはりそこでも私はテキスト（活字）を求めた。

そして、行き着いた先は２chであった。

２chは匿名掲示板という性質上、情報とは無縁のノイズがひどく多かった。
多いというよりも、そのほとんどがノイズであった。

非常識なコメントや、無意味なコメントの中に、有益な情報が存在している。
ノイズの中から有益な情報を得るには、多大なる労力が必要であったが、私の情報への欲求はそれを上回った。

ここでも、処理しきれないほどのログ（情報）を、溜め込むことになる。

その昔、情報を得るには、それなりの対価を支払わなくてはならなかった。
そのかわり、情報の密度は高かった。

時代を経るに従って、情報は迅速かつ簡単に手に入るようになった。
しかし、情報の密度は希薄で、有益な情報を手に入れるためには、そのための労力が必要となった。

このような中で、私は情報を欲している。
そして、あえてテキストによる情報を求めている。